各通貨の特徴
FXで取引を行う米ドル、ユーロ、円、イギリスポンド、オーストラリアドルなどの通貨の特徴を紹介します。
米ドル(USD)
米ドル(アメリカドル)は、世界で最も多く流通している通貨で、基軸通貨とも呼ばれます。
米ドルは、金(ゴールド)や原油(オイル)の決済にも使われる通貨です。
為替市場でも最も取引量が多く、世界の為替市場はアメリカの金融政策によって動いていると言っても過言ではありません。
米ドルは、流通量が多いことから、テロの発生などによって世界的にリスク回避の流れとなった際に買われやすくなっています。
ユーロ(EUR)
ユーロは、世界で二番目に流通量の多い通貨で、第二基軸通貨といえるものです。
2014年10月現在、ヨーロッパの24の国でユーロが利用されています。
ユーロを導入している国は多くありますが、加盟国のなかでも主要国であるドイツやフランスの景気の影響を強く受けて、ユーロ相場は動きます。
米ドルとの通貨ペアであるユーロドル(EUR/USD)は世界で最も為替取引が盛んな組合せであり、トレンドができた際には、そのまま続きやすいという特徴があります。
円(JPY)
円は日本の通貨であり、世界で4番目に流通量の多い通貨です。
2014年10月現在、日本は歴史的な低金利であり、流通量が比較的多いことから、リスク要因が顕在化したときに買われやすい通貨となっています。
9.11のアメリカ同時多発テロ、3.11の東日本大震災の際にも円が買われ、急速な円高となりました。
イギリスポンド(GBP)
イギリスポンドは、米ドル、ユーロに次いで世界で3番目に流通量の多い通貨です。
イギリスはユーロ加盟国ですが、独自通貨のポンドが流通しています。
2014年9月には多くの天然地下資源を持つスコットランドがイギリスから独立するための国民投票が行われたのは記憶に新しいところです。
また、イギリスポンドは比較的変動率が大きく、FXの売買においても利益や損失が出やすいのが特徴といえます。