現役為替トレーダーによる辛口FX口座比較

FXのさまざまな注文方法

FXでは多くの注文方法がありますが、現在の価格で売買を行う成行注文指定した価格で注文を行う指値注文は最もよく利用する基本の注文方法です。
また、応用的な注文方法として、OCO注文、IFD注文、IFO注文があります。
ここでは、FXの様々な注文方法について、紹介します。

 

成行注文(ストリーミング注文)とは

成行注文は、現在の価格(レート)ですぐに買ったり売ったりしたいときに使う注文方法です。
成行注文をストリーミング注文として表記している証券会社も多くあります
株式の取引では、成行注文をしても相場が動いているときであればいくらで約定するのか分かりませんが、FXの場合には提示されたレートから注文までに価格が大きく変動した場合にはレートが再提示されたり、許容できる変動幅の指定(スリッページと呼びます)を行う仕組みがあります。

 

たとえば、以下のレートが提示されているとき、ドル円を買う場合には106.922円で、売る場合には106.913円で売ることができます。
また、買い価格と売り価格の差をスプレッドと言い、このケースでは0.9pipsです。

 

USDJPY rate

 

指値注文とは

指値注文とは、価格指定をして売買を行う注文方法ですが、現在の価格よりも有利な価格を指定して行う注文を指します。
つまり、買う場合には現在よりも安い価格、売る場合には現在よりも高い価格を指定して注文を行います。
また、新規の注文だけでなく、決済の注文でも用いられ、利益確定に多く利用されます。
たとえば、105円で買ったドル円が現時点で107円で、110円になったら売りたいような場合に、指値の決済注文を出します。

 

FX 指値 

 

逆指値注文とは

逆指値注文とは、指値注文とは反対に現在のレートよりも不利な価格を指定して行う注文方法です。
なぜわざわざ不利な価格を指定する必要があるのかということですが、為替相場は動き始めると、一方向に動きが加速しやすいという特徴があるからです。
チャート分析ではサポートやレジスタンスというそこで動きを止められやすいポイントというものが存在するのですが、そこを超えるとさらに値動きに加速がつきやすく変動幅が大きくなる傾向があるため、逆指値注文を利用します。
また、既に持っているポジションが思惑とは逆に動いた場合に、損失を限定する目的で損切りの逆指値注文を出すこともあります。

 

FX 逆指値

 

OCO注文とは

OCO注文とは、One Cansel Other注文の略で、異なる二つの注文を同時に出し、片方が約定(成立)すれば、もう一方の注文は自動的にキャンセルされる注文方法です。
よく利用する場面は、成行で持ったポジションに利益確定の決済注文と、損切りの決済注文を同時に出すようなときです。
たとえば、成行注文で105円の買いポジションを持った時に、@利益確定の売り注文を108円で、A損切りの売り注文を103円で出すようなケースがあります。
このとき、@が成立すればAは自動的に取り消され、Aが成立すれば@が自動的に取り消されるため、OCO注文と呼びます。

 

 

FX OCO注文 

 

IFD注文とは

IFD注文とは、If Done注文の略で、新規の指値(逆指値)注文と、決済の指値(逆指値)注文を同時に出す注文方法です。
新規の注文が約定(成立)した時点で、決済の注文が有効になります。

 

たとえば、下の図のように現在の値よりも安い価格での@新規の買い注文とA決済の売り注文を同時に出し、@が約定した時点でAが有効になります。
IFD注文は、新規注文1つと決済注文1つをセットで注文する方法であり、決済注文として利益確定と損切りの注文を2つ出したい場合には、次に紹介するIFO注文を利用します。

 

 

IFD FX 

 

IFO注文とは

IFO注文とは、IFD注文とOCO注文を組み合わせた注文方法であり、新規の指値(逆指値)注文1つと、決済の指値注文、逆指値注文の2つをセットで出す注文方法です。
IFD注文では、決済の注文を1つしか出せなかったのに対して、IFO注文では、損切りの決済注文と利益確定の決済注文の2つを同時に出すことができます。

 

つまり、下の図でAの指値注文とBの逆指値注文を同時に出し、利益の確保と損失の限定を行うことができます。

 

 

IFO注文 FX 

 

 

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