FXの資金管理 バルサラの破産確率

FXの資金管理

FXで勝ち続けるには、資金管理が重要です。
ずっと取引を続けていくには損小利大の取引をして、大きく負けないことが基本になります。
そのうえで、各トレードの勝率を上げていくことで、市場から退場せずにコンスタントに勝ち続けることができます。

 

上記は抽象的な表現ですが、もう少し具体的に数値を用いて説明しましょう。
投資の世界では、バルサラの破産確率に基づく考察がよく行われます。
バルサラの破産確率とは、無限回の投資を繰り返したときに破産する確率で、

  1. 勝率=(勝ちトレード数/総トレード数)×100
  2. 損益比率(ペイオフレシオ)=平均利益/平均損失
  3. リスクにさらす資金の割合

の三つの指標から計算されます。

 

ここで、リスクにさらす資金の割合を1%にしたとします。
(100万円の資金があるなら、1万円の損失でポジションを解消する)
その時の破産確率は、以下の表のようになります。
(行が損益比率、列が勝率です)

 

 

0.5

0.75

1

2

3

4

5

5%

100%

100%

100%

100%

100%

100%

100%

10%

100%

100%

100%

100%

100%

100%

100%

15%

100%

100%

100%

100%

100%

100%

100%

20%

100%

100%

100%

100%

100%

100%

46.7%

25%

100%

100%

100%

100%

100%

30.3%

16.2%

30%

100%

100%

100%

100%

27.7%

10.2%

6.0%

35%

100%

100%

100%

60.8%

8.2%

3.6%

3.3%

40%

100%

100%

100%

14.3%

2.5%

1.3%

0.8%

45%

100%

100%

100%

3.3%

0.8%

0.4%

0.3%

50%

100%

100%

100%

0.8%

0.2%

0.1%

0.1%

55%

100%

100%

13.2%

0.2%

0.1%

0.1%

0%

60%

100%

24.8%

1.7%

0%

0%

0%

0%

65%

100%

2.1%

0.2%

0%

0%

0%

0%

70%

12.8%

0.1%

0%

0%

0%

0%

0%

75%

4.0%

0%

0%

0%

0%

0%

0%

80%

0%

0%

0%

0%

0%

0%

0%

85%

0%

0%

0%

0%

0%

0%

0%

90%

0%

0%

0%

0%

0%

0%

0%

 

 

バルサラの破産確率を考案したナウザー・バルサラという数学者によると、破産確率1%未満が良いとされています。
投資の世界では、破産確率が5%を下回れば、市場から退場する確率が低いとみなされます。
表の赤の範囲は、破産確率が100%なので、トレードを続けると必ず破産するということです。
たとえば、損益比率が2であっても勝率が30%を下回ると、トレードを繰り返した場合に必ず破産するということになります。

 

現実的には、勝率60%であれば、損益比率が1を上回れば、破産確率が低いことが分かります。
つまり、トレードで勝ち続けるには最低でも損益比率を1以上にして、勝率60%を上回るようにする必要があると言えます。

 

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